私と日食を巡る初夏の物語

私と日食を巡る初夏の物語(2012)

2012.5.6 「私と日食を巡る初夏の物語」

 

さて3年前に部分日食を観ることができた私は、今年の金環日食も必ず観たいと思っていた。

 

日食グラスが直前で品薄になるだろうということも3年前の経験からわかっていたので、2ヶ月も前から準備していた。

 

 

そして金環日食の前日。朝に天気予報を観るとまさかの全国的曇り。

 

確実に晴れるのは東北以北か北陸地方で金環日食帯はどこも曇り。

 

 

絶望的な気持ちになり「もう熊本で部分日食を待つか・・・」という気持ちになるも、夕方まで天気の動向を見る。

 

そして夕方18時の予報更新。もし移動するならこの予報がタイムリミット。

 

この18時の予報を元に移動を開始しなければならない。

 

 

気象庁、ヤフーのピンポイント天気、GPVの天気レーダーを駆使して少しでも晴れそうな場所を検討する。

 

結果、候補としては北関東、名古屋周辺、関西周辺が晴れる可能性が期待できる。

 

また当初観測予定地としていた鹿児島県南部薩摩半島の指宿などもピンポイント天気では晴れになっている。

 

 

さあどうするか。まず北関東は熊本から飛行機で東京まで飛び、それから電車で移動しなければならず労力的にも現実的ではない。

 

鹿児島方面も南下した後に結局曇ってしまったら手のうちようが無いので消去。

 

名古屋か関西ならば当日朝の天気を観て移動することもできる。

 

 

飛行機で名古屋まで飛ぶか高速バスで関西へ向かうかの決断だったが、関西方面の方が2万円近く安いため関西方面へ向かうことを決断。

 

21時熊本発の夜行バスを予約。この時点で夜19時。出発まで残り二時間。

 

携帯を充電してご飯食べて日食グラスをかばんに放り込んで夜行バスに飛び乗る。

 

 

夜行バスの中ではひたすら晴れるのを願いながら移動。そして翌朝到着直前に窓を観ると・・・太陽が見えた!

 

テンションMAX状態で神戸の三ノ宮に朝6時到着。欠け始めまで残り45分ほど。観測スポットを見付けてスタンバイ。

 

 

そしていよいよ欠け始め。

 

3年前の部分日食の時は欠け始めの時は観れなかったので、徐々に太陽が欠けていくという過程を観ることができてよかった。

 

 

観測しているとおじいさんに話しかけられる。この人も北陸から金環日食を観るために出てきたらしい。

 

しばらくこのおじいさんと会話しながら観測。

 

しかし分厚い雲が太陽を覆ってしまった。雲はかなり大きく再び太陽が顔を出すことは期待しずらい。

 

 

そこですぐさまネットの観測情報をチェック。すると芦屋、住吉、大阪方面では観れているという情報が入ったため、すぐに電車に乗って東へ向かう。

 

おじいさんは三ノ宮に残るとのことだったが、果たして観ることができたのか。観れていれば良いのだが。

 

 

東へ移動しながら電車の窓から空を見つつ、携帯から観測情報をチェック。

 

そして尼崎まで着いたところで、太陽がはっきり観えるようになり、また大阪方面も曇が出てきたという情報が入ってきたため尼崎で下車してホームで観測することにする。

 

 

いよいよ金環日食の時間が近づき、外が薄らと暗く、そして気温が下がるのを感じる。

 

そしてとうとう金環日食の時間に!

 

 

5分近くの金環日食をフルタイムで観測することができた。

 

駅のホームでも大勢の人が金環日食を観測している。

 

 

金環日食が終わった後も部分日食で余韻を楽しむ。

 

 

3年前も粘って粘ってようやく部分日食を観ることができたが、今年も前日の天気予報かじりつきからある種ギャンブルで神戸へ移動して幸運にも天候に恵まれて観ることができた。

 

これで部分→金環とクリアして残すは皆既日食のみ。

 

なお金環日食を観た後は高野山を観光してから熊本に帰る。ここも非常に見応えがあって良い観光地でした。