私が訪れた世界遺産紹介 ヨーロッパ南北アメリカオセアニア編

イギリス(4)

ストーンヘンジ ☆☆☆
複雑に石が組み重なったこの遺跡は何のために作られたのかいまだに判明していない。儀式の場であったとも天文観測のためのものであったとも言われる。心浮き立つミステリアスな遺跡である。

バース市街 ☆☆
お風呂の英語名bathの語源となったローマ帝国時代の大浴場。その大浴場はもちろんのことバースの町並み自体も美しい。

ウェストミンスター宮殿、寺院 ☆☆☆
このウェストミンスターと隣のビッグベンはロンドンを代表する観光地であろう。とても美しい建物であり、現在は英国議会の議事堂として使用されている。

ロンドン塔 ☆☆
ロンドンを外敵から守るために建てられた中世の城塞である。しかし歴史ある建物であるが観光地としてはロンドンの一名所でありそれ以上でもそれ以下でもないという印象を受ける。

スペイン王国(3)

アントニオ・ガウディの作品群 ☆☆☆
ガウディ建築は複数あるが、やはり一番有名なのはサグラダファミリアだろう。いまだに建設途中であり完成は数十年先とも言われる。完成したらもう一度観に行きたい。

古都トレド ☆☆
かつての西ゴート王国の首都であり、中世にはイスラム教・ユダヤ教・キリスト教の文化が交錯した地である。歴史学的にも建築学的にも価値の高い町であり、なんといっても町の外の高台から見る全景が美しい。

カタルーニャ音楽堂とサンパウ病院 ☆
どちらも歴史的価値は高い建物なのだが、観光地として見るならば特筆すべきものはない。というよりも同じバルセロナにあるガウディ作品群の影に隠れすぎている。

ポルトガル共和国(2)

ジェロニモス修道院とベレンの塔 ☆
塔や修道院というよりもリスボン自体が素晴らしい町。サンジョルジョ城やルシオ広場なども美しく、歩いているだけで楽しくなる町である。

シントラの文化的景観 ☆
バイロンという詩人が「ここはエデンの園である」と称賛した美しい町である。しかし個人的にはリスボンの方がいい町だと感じた。シントラが世界遺産ならばリスボンも世界遺産であっていいと思う。

フランス共和国(15)

ヴェルサイユの宮殿と庭園 ☆☆
ルイ14世が建造したフランス絶対王政の象徴的建物である。ヴェルサイユ庭園はとにかく広く、宮殿からマリーアントワネットの離宮までは歩いて30分以上もかかる。

パリのセーヌ河岸 ☆☆☆☆
エッフェル塔に凱旋門、シャンゼリゼ通りにコンコルド広場、バスティーユ広場にルーヴル美術館にノートルダム大聖堂に…とパリに観光で勝てる都市なんて京都かローマくらいではないだろうか。

ミディ運河 ☆
歴史的には重要な運河であるが、単なる運河なので観光地として見応えがあるわけではない。

フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路 ☆
モンサンミッシェル、トゥールーズのサンセルナン寺院、アルルに訪問。単独でも世界遺産のものを除けばサンセルナン寺院にしか行っていないが、それほど特筆すべき寺院でもなかった。

アルビの司教都市 ☆☆
街はとても美しい。特に川を渡った対岸からの景色がよかった。

歴史的城塞都市カルカソンヌ ☆☆☆☆
進撃の巨人の舞台になったりこの都市の名を冠したボードゲームがあることでも有名。城壁に囲まれていて素晴らしいロケーション。フランスでも最高レベルの世界遺産だと思う。

ポン・デュ・ガール ☆☆☆
巨大なローマ水道橋がそのまま残っている。真下まで行くこともでき、至近距離から見た迫力は凄い。

アルルのローマ遺跡とロマネスク様式建造物群 ☆☆
円形闘技場や古代劇場が大きな見所。円形闘技場はローマのコロッセオほどではないが、遺跡としては見応えがあり、街のシンボルにもなっている。

アヴィニョン歴史地区:教皇庁、大司教座総体およびアヴィニョン橋 ☆☆
世界史を勉強した人なら教皇のアヴィニョン捕囚や教会大分裂などでお馴染み。かつてローマから教皇の座が移されていたのがアヴィニョン。アヴィニョン橋も有名だが教皇庁もアヴィニョンも観光地としては並。

リヨン歴史地区 ☆☆
街はとても美しく、フルヴィエールの丘までロープウェーで登って見る景色は特に素晴らしい。しかし都会すぎて人が多すぎた。俗化され過ぎている印象。

ストラスブール : グラン・ディルからノイシュタットまでの欧州都市の一風景 ☆☆
ストラスブール大聖堂は巨大でかなりの迫力。中のステンドグラスも美しい。ドイツに近いこともありドイツを感じさせる大聖堂や街並み。

ランスのノートルダム大聖堂、サン=レミ旧大修道院、トー宮殿 ☆☆☆
ノートルダム大聖堂はとても美しく、シャガールから贈られたシャガールブルーのステンドグラスは必見。夜はプロジェクションマッピングを使ったライトショーも行われ、そちらも非常に美しい。

シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ ☆
ランスのサン=ニケーズの丘を訪問。シャンパンに詳しい人にとっては楽しめるかもしれないが、詳しくない観光客にとっては・・・。でもランスで飲んだシャンパンはとても美味しかった。

シャルトル大聖堂 ☆☆
大聖堂としてはそれなり。ランスやストラスブールのものと同等レベル。宗教行事のため中には入れなかったため、もし中に入れて有名なステンドグラスなどを観ることができれば評価は上がるかもしれない。

モン・サン・ミシェルとその湾 ☆☆☆☆
フランスで最も有名かつ人気な世界遺産の一つ。噂に違わぬ壮大さ。行きは是非無料シャトルバスを使うのではなく、徒歩で島を目指して欲しい。徐々に近づいてくるモンサンミッシェルを楽しむことができる。

オランダ王国(1)

アムステルダムの環状運河地区 ☆☆
多くの運河や橋があり、北のヴェネチアとも呼ばれるオランダの首都。町としての美しさはヴェネチアと比べるべくもないが、ダム広場などはなかなかの美しさである。

ベルギー王国(4)

ブリュッセルのグラン=プラス ☆☆☆
世界一美しい広場とも言われる。実際その評判は正しいだろう。本当に掛け値なしに美しい。なお近くには世界三大ガッカリ名所として有名な小便小僧もいる。

ブリュッヘ歴史地区 ☆☆☆☆
日本ではブルージュという呼び名の方が有名か。あまり知られてはいないが個人的にはヨーロッパで一番ロマンチックな町だと感じる。中世がそのまま残っている美しい町並みは屋根のない美術館と称される。

ベルギーとフランスの鐘楼群 ☆
ブルージュの鐘楼を観光。しかしブルージュの街並み自体が素晴らしすぎて鐘楼単体での印象は薄い。

フランドル地方のベギン会修道院群 ☆
ブルージュの中にもある女子だけの修道院。その珍しさから世界遺産に登録されたが観光地としてはブルージュの観光地の一つでしかない。というよりもブルージュにある建物は全てが美しい。

ルクセンブルク(1)

ルクセンブルクの街並みと要塞群 ☆☆☆
周囲を谷に囲まれたルクセンブルクは国そのものが要塞である。しかし町の雰囲気は穏やかで心地よい。小国だからこその落ち着いた雰囲気がそう感じさせるのか。

ドイツ連邦共和国(3)

ヴュルツブルク司教館、庭園と広場 ☆☆
ヴュルツブルクのレジデンツは確かに素晴らしい広場と建物である。しかしロマンチック街道でそれ以上に素晴らしいローテンブルクやノイシュバンシュタイン城が世界遺産に入っていないのは納得いかない。

ケルン大聖堂 ☆☆☆
世界最大のゴシック建築である。ケルンの駅を出たらすぐ目の前に巨大な大聖堂が見えるので初めて行った人はその大きさと美しさに驚くだろう。ケルンの見所はここくらいなので電車の乗り継ぎ待ちのついでに見学できる。

アウクスブルクの水管理システム ☆☆
登録されたのは2019年で私がアウクスブルクを訪問したのは2007年。当時は水管理システムという点に着目せずに観光したが、ロマンチック街道にある街の一つとして純粋に美しい街だと感じた。もっとも構成資産の中ではアウグストゥスの噴水しか観ていないが。

オーストリア共和国(3)

ザルツブルク市街の歴史地区 ☆☆
世界遺産としてよりもサウンドオブミュージックの舞台としてやモーツァルトの生誕地として有名かもしれない。しかし町並みの美しさも十分に世界遺産であると納得させられる素晴らしさである。

シェーンブルン宮殿と庭園群 ☆☆
ハプスブルク王朝繁栄の象徴である。黄色いヴェルサイユ宮殿とも比喩される。庭園やポセイドンの泉も素晴らしい。

ウィーン歴史地区 ☆☆☆
シュテファン大聖堂などの美しい建造物や音楽の都として文化の発展に重要な役割を果たしたことが評価されて世界遺産になった。ヨーロッパらしい美しい町である。

ハンガリー共和国(1)

ブダペスト ☆☆☆
政治の中心ブダと経済の中心ペストがくさり橋で結ばれたことで誕生した。くさり橋にある四頭のライオン像はブダペスト発展を常に見守ってきたシンボルである。歴史的価値、見所ともに合格点をあげられる町。

イタリア共和国(7)

サンタマリアデッレグラツィエ教会 ☆
残念ながら教会内にある最大の見所、ダヴィンチの「最後の晩餐」は見学することができなかったので評価は不能。ミラノはここ以外にもドゥオーモなどが素晴らしい。

ローマ歴史地区 ☆☆☆☆
コロッセオやフォロロマーノに代表される古代の見所と真実の口やトレビの泉のような現代の見所が同時に高いレベルで楽しめるのはローマだけ。まさに世界一の観光都市と言える。

フィレンツェ歴史地区 ☆☆☆☆
町をただ歩くだけではフィレンツェの美しさの半分も感じられない。やはりフィレンツェは大聖堂の上やミケランジェロ広場から町の全景を見なければ。その美しさは筆舌に尽くしがたい。

ヴェネツィアとその潟 ☆☆☆☆
過ごしやすさや見所の多さ、美しさなどを考慮すればやはりヴェネチィアがヨーロッパで一番の町かもしれない。私が日本以外で住みたいと思った都市は世界で唯一ここだけ。

ピサのドゥオモ広場 ☆☆☆
傾いていることでおなじみのピサの斜塔がある広場。ピサの斜塔はもちろん見応えがあるのだが、隣の大聖堂も美しい建物である。

ナポリ歴史地区 ☆
世界三大美港や世界三大夜景などに名を連ねるナポリ。「ナポリを見て死ね」という言葉も有名。しかし海や夜景は綺麗だが町自体は汚かった。治安もあまり良くないらしい。

ポンペイ遺跡 ☆☆
ポンペイ火山の爆発により一瞬にして火山灰に埋もれて消滅したという歴史が哀愁を感じさせる。敷地が広く遺跡としてのレベルも高い。

バチカン市国(1)                                                 
バチカン市国 ☆☆☆
カトリックの総本山であり全キリスト教徒の聖地として価値がある。そしてサンピエトロ大聖堂は宗教的な価値観を抜きに見ても美しい建物。

サンマリノ共和国(1)

サンマリノの歴史地区とティタノ山 ☆☆☆☆
世界最古の共和国は岩山の山頂にあり、まさに自然の要塞と呼ぶにふさわしい。鉄壁の守りを誇る点や町並みの石畳はロードオブザリングに出てくるミナスティリスを思い出す。

ギリシャ共和国(4)

アテネのアクロポリス ☆☆☆
古代ギリシャ時代に建造されたアテナ神を祭る神殿。そのパルテノン神殿が有名だが、アクロポリスの丘からみたアテネの眺めも素晴らしい。

メテオラ ☆☆☆☆
奇岩の上に設立された修道院は自然の驚異と人間の技術が組み合わさった奇跡の世界遺産。ここは本当に素晴らしい。ギリシャはパルテノンよりメテオラ!

テッサロニキの初期キリスト教とビザンティン様式の建造物群 ☆
古代から残っている聖堂や中世からの修道院などの歴史的価値が評価されている。しかし観光地として見るならば美しい教会というだけである。

ダフニ修道院 ☆
こちらも上記と同様に歴史的価値はあるのだろうが観光名所としては特別な見所があるわけでもない。歴史的価値から世界遺産に登録された教会や修道院などはどうしても観光地的な魅力には欠けてしまう。

トルコ共和国(5)

イスタンブール歴史地域 ☆☆☆
東西文明の交差点だけあって見所には溢れている。ブルーモスク、アヤソフィア、トプカプ宮殿、ガラタ橋など主要な観光名所だけでも周るに最低二日はかかる。

トロイの古代遺跡 ☆☆
遺跡としての評価は低いがここはトロイの伝説にロマンを感じるべき遺跡だろう。観光用の人造木馬にはチープさを感じてしまうが、アキレスとヘクトルの決闘地などは残っているので歴史に思いを馳せてみるのがいい。

ヒエラポリス-パムッカレ ☆☆☆
石灰棚によって作られた真っ白な大地で有名なパムッカレ。雪でもないのに真っ白な大地を歩くというのは不思議な感覚である。さらにその背後にはヒエラポリス遺跡が広がっている。一粒で二度おいしい世界遺産。

ギョレメ国立公園とカッパドキア ☆☆☆☆
この世のものとは思えないほどの奇岩群は妖精の煙突とも比喩される。こんな地形が自然にできるなど容易に信じられるだろうか。また奇岩群だけではなく地下都市も見応えがある。

エフェソス ☆☆☆
世界の七不思議の一つであるアルテミス神殿を擁した都市として知られる。アルテミス神殿自体はほとんど崩壊してしまって柱一本しか残っていないがエフェソス全体としては素晴らしい遺跡。中でも図書館の残り方は美しい。

ロシア連邦(6)

モスクワのクレムリンと赤の広場 ☆☆☆
クレムリンも赤の広場もロシアを代表する観光名所。特にクレムリンの中にある複数の大聖堂は美しく、聖堂広場の雰囲気も良い。

ノヴォデヴィチ修道院の建造物群 ☆☆
モスクワにある女子修道院。チャイコフスキーは対岸の湖からこの修道院を観て白鳥の湖の構想を練ったと言われる。私が訪れた時は改修中だったのが残念。

コローメンスコエの主の昇天教会 ☆☆☆
モスクワの南にあるロシア最古の石造建築教会。造形がとてもかっこよく、ロケーションも素晴らしい。

ヤロスラヴリの歴史地区 ☆☆
スパソ・プレオブラジェンスキー聖堂と預言者イリヤ聖堂が主な見所だが、街自体の雰囲気もとても良かった。

ウラジーミルとスーズダリの白亜の建造物群 ☆☆☆☆
ウラジーミルのウスペンスキー大聖堂なども良かったが、それ以上にスーズダリの雰囲気が最高に良い。中世の田舎町といった雰囲気をそのまま残しており、木造建築博物館なども素晴らしかった。

セルギエフ・パサドの至聖三者聖セルギイ大修道院の建造物群 ☆☆☆
ロシア正教会において最も重要な修道院のひとつであり、美しい修道院が建ち並んでいる。また近くの展望台から観る全体像も非常に美しい。

アメリカ合衆国(2)

グランド・キャニオン国立公園 ☆☆☆☆
流れる川が4000万年かけて大地を削ったら世界一の渓谷ができた。渓谷の底は先カンブリア時代の大地である。その雄大な景観はまさに地球の歴史そのものと言えるだろう。

自由の女神像 ☆☆☆
いい意味でも悪い意味でも想像通り。しかしやはりアメリカの象徴として一度は見ておくべき像だろう。夕方に行くと夕陽が照らし出し、とても神秘的な姿を見せる。

メキシコ合衆国(3)

メキシコシティ歴史地区 ☆☆
中心部がアステカ王国時代のテノチティトランの都として歴史的価値を認められている。マヤ、アステカ文明の遺産を展示している国立人類学博物館は一見の価値あり。

古代都市テオティワカン ☆☆☆☆
太陽のピラミッドはエジプトの二つに次ぐ世界で三番目に大きなピラミッド。そして登れるピラミッドの中では世界最大である。月のピラミッドも素晴らしく、まさにアステカの奇跡と呼ぶにふさわしい。

古都グアナフアトとその銀鉱群 ☆☆
銀の産出地として栄えた町だがスペイン植民地時代に造られたコロニアル建築の美しい町並みも有名である。フィレンツェと同じく高い場所から町並みを見るのがいいだろう。

アルゼンチン共和国(1)

イグアス国立公園 ☆☆☆☆
水量世界一を誇る滝。アルゼンチン側の見所は大迫力の悪魔の喉笛だろう。もの凄い水量で展望台は常に台風状態である。ルーズベルト大統領夫人はこの滝を見て「かわいそうなナイアガラよ」という言葉を残した。

ブラジル連邦共和国(1)

イグアス国立公園 ☆☆☆
迫力ではアルゼンチン側に負けるが滝の全景を見渡せるのはブラジル側。アルゼンチン側だけ見てブラジル側を見ないのはもったいない。

ウルグアイ東方共和国(1)

コロニア・デル・サクラメント ☆☆
ウルグアイ最古の都市でありウルグアイ唯一の世界遺産である。白い町並みが美しいがヨーロッパにはこれ以上美しい町がいくらでもある。

チリ共和国(1)

ラパ・ヌイ国立公園 ☆☆☆☆
イースター島という名で広く知られている。モアイは本当に凄い! 迫力があるわけでも美しいわけでもないのだがなぜか凄さだけが伝わってくる。人の言葉で言い表せる次元を超越しているのだろう。

ペルー共和国(4)

クスコ市街 ☆☆☆
南米で最も美しい町はこのクスコだろう。特にアルマス広場の美しさは特筆すべきもの。まるでヨーロッパに迷い込んだような思いになる。紙一枚さえ通さないインカの石積なども町の歴史的価値を一段と高めている。

マチュ・ピチュの歴史保護区 ☆☆☆☆
最高の遺跡に最高のロケーション。これ以上何を望めばいいのか。ここよりも素晴らしい遺跡は地球上に存在しないと言っても過言ではない。

リマ歴史地区 ☆
白と黒だけで統一されたサンマルティン広場などは確かに素晴らしい。しかし町全体を登録する意味はあるのだろうか。治安激悪のスラム街まで含めて世界遺産と言えるのだろうか。

ナスカとフマナ平原の地上絵 ☆☆☆
消えかかっていて大したことないという人もいるがそれでもいいものはいい。見応えよりもその謎を楽しむべき世界遺産である。

オーストラリア連邦(1)

シドニー・オペラハウス ☆☆
1973年竣工と最も新しい世界遺産である。20世紀を代表する建築物として高く評価されており、名実共にオーストラリアを代表する建物だろう。

ニュージーランド(1)

テ・ワヒポウナム ☆☆☆
フィヨルドランド国立公園のミルフォードサウンドを観光。氷河によって削られたフィヨルドという地形はとても美しい。フィヨルド以外にも山や湖の美しさも必見。

以上140ヶ所の世界遺産を紹介した。

世界遺産は名ばかりで本当の価値を現していないという人もいる。また過去の遺産を現代の人間が補修を加えた時点で歴史的、文化的な価値はなくなると考える人もいる。

そのように考える人の意見はわからないでもない。しかし私は世界中から価値を認められたからこその世界遺産であると考えている。また重要な遺産であればあるほど現代人が手を加えてもいいから永く残って欲しいと思う。

そもそも世界遺産はエジプトのヌビア遺跡を水没から救うためのキャンペーンがきっかけとなって誕生したものだ。今回の企画では観光名所として世界遺産を紹介したが、あくまで世界遺産の目的は「世界的に貴重な遺跡や自然を残すこと」なのだ。

そして現代人の手が加えられたとしてもやはりその価値は保たれ続ける。例えばヌビア遺跡は移築されたことにより、実質的にはほとんど現代人によって作られたようなものだ。

しかしあのアブシンベル神殿に価値がないと思う人などいるだろうか? いたとしても多くは無いだろう。今でもアブシンベル神殿はピラミッドや王家の谷と並ぶエジプト観光の目玉となっている。

だからこそ私は貴重な遺産を一つでも多く後世に残して欲しいと思っている。

古代の世界七不思議と言われた建造物はすでにギザのピラミッド以外は全て失われてしまった。

バビロンの空中庭園やオリンピアのゼウス像、アレクサンドリアの大灯台などはもう二度と我々が見ることのできない想像上の遺跡となってしまったのだ。この事実は人類の歴史を記した建造物の消失という点でも、そして純粋に文化財を愛する者としても非常に残念なことである。

2007年にはスイスのニュー・セブン・ワンダーズ財団が世界中からの投票によって選ばれた現代の世界七不思議を発表した。

今回の七不思議は古代七不思議のように消失することなく、未来永劫残って欲しいと思う。現代に生きる我々は貴重な遺産を一つでも多く後世に残せるよう努力することが必要なのだ。

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