2006/9/19
今日はいよいよインドに飛び立つ日。タイ最後の食事はいつもの屋台かパッタイかの二択でかなり悩んだが、結局いつもの屋台でパッタイを頼むことにして解決w。
フライトは17時だが特にやることもないので12時に空港へ向かう。できたばかりのスワンナブーム空港はかなり綺麗だ。
フライト自体は問題なし。夜の9時にムンバイ到着。空港でATMを探すが見付からなかったので虎の子の米ドルを40ドル両替。
歩き方には「プリペイドタクシーは高いので他の旅行者とシェアするといい」とか書いてあったけど、そもそも他の旅行者がいないw。
普通の人は日本~デリーって行くもんな・・・。バンコク~ムンバイを利用する日本人なんてそうそういないだろうw
というわけで一人で360ルピーも払ってプリペイドタクシーでCST駅へ。ロンプラに載ってた駅前のシティパレスホテルに行くがここは最低の宿だった。
一番安い宿でも700ルピーと結構なお値段なのに、ここはfullと言われ1100ルピーのデラックスルームしかないと言う。
でもこの部屋を見せてもらったけどエアコンもないし風呂トイレ共同だし・・・。絶対一番安い部屋だとしか思えない。
どこがデラックスルームだ!こんなのせいぜい300ルピーってとこだろう。
安い部屋はないと嘘をついて安い部屋に高い値段で泊めさせようとするインド流詐欺・・・。早速インドの洗礼を受ける。
これがロンプラで一番最初に紹介されている宿なのか!?
結局この宿に泊まるわけもなくタクシーの運ちゃんに「500ルピー以下の宿に連れてってくれ!」と頼んで300ルピーのホテルに落ち着いた。
2006/9/20
今日はムンバイを散策。まずツーリストインフォメーションに寄るためにチャーチゲート駅まで行くがなぜか見付からず。
しょうがないのでそのまま観光スタート。とりあえずムンバイ一番の見所だと思われるインド門とタージマハルホテルを観に行く。
インド門付近では大勢のインド人に取り囲まれた。あちこちから写真を撮られたり握手を求められたり・・・。日本人がそんなに珍しいのか?
両足がない車椅子のおじいさんまで冥土の土産と言わんばかりに握手を求めてくるし。


今日インドを歩いてみて思ったけどインドにはいい人と悪い人が半々くらいずついる気がする。だから悪い人だけちゃんと避けられれば案外大丈夫かもしれない。
その後はアウランガーバード行きの電車を予約しにCST駅まで行くがヒンドゥー語でしか書いてなかったので断念。やっぱ旅行しづらいよw。
結局宿の人に聞いてバスのチケットを買うことができた。
2006/9/21
朝から雨の中世界遺産のエレファンタ島へ。というかホテルのチェックアウトが朝8時って早すぎだろw。
インド門付近からエレファンタ島行きの船に乗るが雨のせいもあり船はかなり揺れる。船で一緒だった韓国人と仲良くなったがなんと彼らは早稲田を知ってた!
韓国人A「What’s your univercity? Tokyo? Waseda?」
自分「Yes! Waseda!」
韓国人A「ペラペラペラ早稲田ニダー(韓国語で韓国人Bに呼びかける)」
韓国人B「オースゴイデスネー(カタコトの日本語で)」
自分「ノースゴイ!ノースゴイ!(なんのこっちゃw)」
という感じの会話をしつつ島に到着。島に着いたら線路があったのでスタンドバイミーの真似事をしてみた。
線路が途切れたら遺跡までの登り階段。ここの階段はきつかった・・・。風邪気味、寝不足、船酔いの体にはこたえる。死の三重奏である。


エレファンタ島から帰ったら夜のバスまでずっと暇だったのでホテルのソファで寝たりして時間をつぶす。
今日はランチもディナーもカレーを食べたが別に大して美味しくないw。日本のカレーの方が美味しいw。
2006/9/22
夜行バスは快適。リクライニングの角度がよくて快適度はタイのバスと並んでトップクラスかもしれない。
エアコンはないが酷暑期を過ぎた9月のインドの夜なんて窓を開けていればむしろ涼しいくらい。
久々に夜行バスで寝ることができたが朝6時に着くはずが10時に着いた。
あまりにも遅すぎて「もう通り過ぎちゃったんじゃねーの!?」と不安になる。一日一回は不安な気持ちにさせてくれるインドw。
着いたらリキシャーでホテルへ。このリキシャーも最初20ルピーで契約したのに5軒のホテルを周ったから100ルピーよこせとか言ってきやがって・・・。
40でいいから!って言われてつい払ってしまった俺がアホだった。
その後ITDCという政府観光局に行ってアジャンター遺跡、エローラ遺跡の予約をしてから一眠りした。
2006/9/23
朝7時半に起きてアジャンターへ。眠い。バスはノンエアコンなので暑い。同じツアーにエレファンタで会ったコリアンの女の子二人がいた。
アジャンターは風景がよかった。洞窟一つ一つはエレファンタとそんなに変わりはないけど洞窟の数自体が多いしなんといっても景色がいいのがアジャンターの強みかな。

ちなみにこのツアーには日本人も二人参加していて仲良くなったけど二人ともエローラの方がよかったと言う。これよりもさらにいいのかエローラ。
エローラの方がいいという評判を前々から聞いていたからアジャンターを先にしたけどこれは明日が楽しみだ。
ツアーを終えてアウランガーバードに戻ったらATMを探す。しかし見付からない・・・。世界のplus(VISA系列のキャッシュカード)なのにどういうことだよ!w。こんなのカンボジア以来だ。
残り現金800ルピー。一文無しの危機w。つーか笑い事じゃないし。虎の子の米ドルは使いたくないし。というか両替所どこにあるか知らないし。不安すぎる。やっぱり一日一不安のインドw。
2006/9/24
ツアーは九時半からだが残金がやばいので朝早起きしてATM探し。しかし3キロくらい歩いたのに見付からなかった・・・。しょうがないのでITDCで両替。
ATMを探している間子供がずっと着いてきてひっきりなしに「5ルピープリーズ」とか言ってくるのが若干うざかった。
とりあえず「俺は今金ないからむしろお前の5ルピーをくれよw」とか「日本のお金をコレクションしてるからくれ」って言われたら「今は持って無いからお前が日本にきたらやるよw」とか言って適当にあしらっておいた。
ツアーはエローラも素晴らしかったがそれ以外におまけ的な感じでまわったダウラターバードやビービーカマクバラーもよかった。
アジャンター対エローラは景色はアジャンターの方がよかったけどレリーフの緻密さ、見所の多さ、壮大さなど総合的に見るとエローラの方が勝ちかな。




そしてニセタージと呼ばれるビービーカマクバラーでこのレベルなら本物のタージマハルが楽しみだ。
今回のツアーでもコリアンのおっちゃんと仲良くなった。ムンバイに単身赴任できているらしく遺跡を見ながらヒンドゥー教についてとかも色々教えて貰った。
無料ガイドっぽくてちょっと得した気分w。でもどちらかというとヒンドゥーについてより英語の勉強になったw。
ツアーが終わったら翌日のムンバイに帰る電車のチケットを取りに行く。でも列が全然進まない・・・。本当に取れるのか不安だー!
でも取れたw。早くムンバイに戻ってごっそりATMで金おろしたあとアメックスでドルキャッシュを補充したい。
2006/9/25
ムンバイへ帰る日。インドの電車は噂通りきつい。特に乗る時がやばい。一つのドアにみんなが殺到するから危険すぎる。なんてKYなんだ。
乗る時にバックパックの一部が損壊し足もケガをした。電車に乗っただけでなんなんだこの仕打ちは・・・。
それにしてもムンバイでももしATMが使えなかったらと考えると電車に乗っている間中不安だった。
アウランガーバードで使えなかったんだからムンバイのATMでも使えない可能性は十分考えられるわけで、キャッシュカードが使えないとなると残りは700ドル分のT/Cと200ドルのキャッシュのみ。
日本に帰ることはギリギリできるだろう。だけど俺は、いや他の人でも「インドではダメでもヨーロッパなら大丈夫だろう・・・」と考えるだろう。
しかしもしヨーロッパでも引き出せなかったら終わりである。日本にも帰れない。手持ちの現金なんて物価高のヨーロッパでは一瞬で消し飛んでしまう。
結局ムンバイで無事引き出せて事なきを得たがリアルに旅を続ける危険を感じたのはこの時が初めてかもしれない。教訓としては
1、地方都市や途上国に行く時は余裕を持って現金を引き出しておく
2、クレジットカードの暗証番号は日本で確かめておく
3、もしもの時のためにキャッシュカードは二枚用意する(plusとcirrusなど)
ということ。覚えておきましょうw。
ちなみにこの日ムンバイに着いたのは夜の10時。危なすぎる・・・。以前泊まった300ルピーのホテルはfullだったので600ルピーのところで妥協。
ちょっと高いけどしょうがない。夜中にバックパック背負ってインドの町をうろつきまわるのはリスクが高すぎる。安全は金で買えるのだ。
2006/9/26
ドルキャッシュが200ドルしかないので朝から早速アメックスのオフィスへ向かう。
しかしムンバイのオフィスではドルT/C→ドルキャッシュの両替はできずドルT/C→インドルピーしかできないらしい。そんな・・・。
結局ドルキャッシュの補充は叶わず。デリーで再チャレンジしてみよう。
その後は夜の電車まで時間を潰す。電車ではニュージーランド人女性と仲良くなった。寝台車の乗り心地は快適。下から二番目のクラスなのにこんなにいいとは。
横になって寝られるだけで今までに乗ったどの夜行バスよりも素晴らしいと感じる。ヨーロッパの寝台車(クシェット)が今から楽しみで仕方ない。
2006/9/27
快適な寝台車の旅になるはずが…。朝起きたら目が痛い!左目が真っ赤に腫れている。
ダニでもいたのか結膜炎にでもなったのか。ただのものもらいだったらいいが…。
でもやっぱり乗り心地自体はいい。22時間の大移動だったが7時間のアウランガーバード~ムンバイよりも体の負担は少ないような。もちろん目以外はw。
アーグラーに着いたらニュージーランド女性と一緒にホテル探し。彼女が持っていたロンプラを頼りに探す。決めたホテルは250ルピーでシャワー付きというなかなかの宿。
ムンバイ最終日に泊まった宿は600ルピーでシャワー共同だったのでそれを考えると凄くお得に思えてくる。
やはり観光地は競争が激しくて宿が安くなるのはどこの国でも同じなのか。
ちなみに「ニュージーランド女性と部屋シェアすれば?」ってオーナーに言われたけど一瞬躊躇した後に「セパレートプリーズ」って言った。偉いぞ俺w。
美人なブロンド女性と同じ部屋というのは確かに魅力的な案ではあったが目が痛いからのんびりしたいという気持ちが欲望を上回ったのだw
2006/9/28
目の痛みが両目に広がる。さすがにほっとけないと思ってネットで症状を調べてみた。完全に結膜炎です本当にありがとうございましたw。
それでも街へ出てみる。とりあえず声かけてきたサイクルリキシャーに乗ってITDCへ。翌日の市内観光ツアーを予約しようとする。
しかしVIPがくるとかなんとかでグループツアーでは行けないらしい。そこでこのサイクルリキシャーの弟を紹介してもらい翌日一日ガイドをお願いすることにした。
この日のリキシャーマンは本当にいい人で最初から疑いまくったのは申し訳ないと思った。
悪いインド人のせいで良いインド人までが疑われて苦労して残念なことだと思う。
2006/9/29
昨日のリキシャーマンの弟のガイドでまずはタージマハルへ。いやー美しい!朝靄のタージは本当に素晴らしい。よりによってインドにこんな美しいものがあるなんて皮肉にしか思えないw。

しかし今日はVIPがくるせいでアーグラー城は外から見ただけに終わりファティープルスィークリーへは行けなかった。
そのせいで「ファティープルに行けないんだからディスカウントしろ」、「翌日のホテルからファティープル行きバスターミナルまでの往復をタダにしろ」とこんな具合で大揉め。
まあこのリキシャーは全然悪くないんだけどさw。VIPが来るというだけで一般客を締め出すインドという国自体に怒った感じw。そしてインド代表として今日のリキシャーマンが犠牲になっただけというw。
そんなこんなで交渉もまとまりスィーカンドラーやジャマーマスジットやベビータージなどに連れてってもらった。

明日はデリーに行きます。本当は10時間かけて夜行バスで世界遺産のカジューラホーに寄る予定だったんですが目の状態が以前思わしくないので断念。
2006/9/30
昨日行けなかったファティープルスィークリーへ。着いたら地元の人の言う道を登る。もはや道とはいえない獣道をひたすら登る。
そして登りきったらなぜか中に入ってた。俺チケット買ってないんだけどw。どうやらチケット買わずに入れる裏道を教えてくれていたらしい。ありがとうありがとうw。

しかし中に入ると客引きが最高にうるさい。特に子供。一人でゆっくり見て周りたいのに「ガイドじゃない。金はいらない。ノープロブレム」とか言って勝手にあちこち案内して結局最後には1ドルくれとかボールペンくれとか言ってくるんだから。
1ドルはお金じゃなくてコインコレクションの一部なんだって。アホかw。
その後アーグラーに帰ってもリキシャーと揉め、バスでデリーに行った後にもまたリキシャーと揉めw。
なんとか日本人が多く泊まることで有名なパヤルホテルに辿り付くも部屋に南京虫が大量発生。ここで人VS南京虫の全面戦争が勃発したのであった。
2006/10/1
朝からアメックスへ。今度こそドルキャッシュの補充を!
しかし無理でした~w。他の両替商も手数料500ルピーとか15ドルとか言ってきてもう話にならない。仕方がないので諦める。
まあ次はヨーロッパだからドルキャッシュはいらないだろうし。
でもT/Cは使いづらいことこの上ないな。
この後はDTTDC(デリー観光局)に言ってツアーの予約をした後カーリー寺院を見学。
そしてヨーロッパ行きの便を予約するためにブリティッシュエアウェイズのオフィスへ向かう。しかし郊外に移転していた。
そこで空港に直接行って予約しようとする。しかし空港のオフィスでも予約できないので例の郊外のオフィスに行けと言われた。
空港のオフィスで予約できないってそんな国あるか…?アメックスもダメ、ブリティッシュもダメで一日中たらい回しにされて終わった気分だ。
さらにさらに。空港からバスで市内まで帰ろうとするが20分に1本あるはずのバスが1時間待ってもこない…。
もう意味がわからないw。
2006/10/2
一日デリー観光ツアーに参加。日本人のゆみ子さんと仲良くなる。ゆみ子さんは外資系金融で働くバリバリのキャリアウーマン。
就活とか面接とかの話を色々聞かせてもらった。新しい考え方に触れたし刺激にもなったしいい出会いだった。
この翌年に俺は就活で外資系金融を受けることになるのである(まあ受からなかったがw)。
観光はジャンタルマンタル、バハーイオブワーシップ、クトゥブミナール、レッドフォート、フマユーン廟をまわった。
最後の三つは世界遺産なので一日に三つも世界遺産を周る充実したツアーだった。






しかし朝ご飯抜きでランチタイムもなかったからとにかくしんどかったw。ポテチで飢えをしのいだりねw。
でも空腹以外には特に辛いこともなくトラブルもなく。貴重な出会いもあったし今日はいい一日だったかな。
でも明日飛行機を無事予約できるか不安で仕方ない。どうか無事にロンドンへ飛べますように。
2006/10/3
ブリティッシュエアウェイズの飛行機予約リベンジ。
もうちゃんとオフィスに辿り着けるか不安で不安で仕方なかったのでランチも食べずタクシーに飛び乗る(でももちろん値切ることは忘れないw)。
そして無事予約成功。よかったよかった。この日のタクシーの運ちゃんはいい人だったので翌日の空港までの送迎もお願いすることに。
これでようやくインドを脱出でき…たらいいなw。もうこの2週間でインドのことは完全に信じられなくなったので飛行機が飛び立つまで安心できないw。
ディナーは最後なのでインドらしくタリーとラッシー。これで食べおさめか…(になるといいなw)
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