2006/8/17
朝六時のバスでホーチミンシティを出発。時間がなかったので朝食は1キロ4000Dのバナナですます。
中国ベトナム間の国境超えは苦労したが、今回はなんと出入国手続きを旅行会社が代行してくれたので乗客はただ待ってるだけ。
さすが老舗旅行会社のシンカフェ!
ベトナム編で「ベトナムは旅行会社にまかせておけば旅行ができるから楽」と書いたけどまさに出国の時までその通りでしたね。
特にシンカフェに任せておけば何も問題ない。もっともベトナム国内には偽シンカフェがあふれかえっていましたがw。
何はともあれあっさりカンボジア入国。さらばベトナム。もう二度とくることはないだろう・・・。だってほとんどの世界遺産見ちゃったしw
カンボジア国内の道路は悪路だと聞いていたがそれほど道は悪くない。
そしてプノンペンに到着したら泊まろうと思っていたキャピタルゲストハウスの目の前で降ろされる。運も悪くない。
あとから知った話だがベトナムのシンカフェとカンボジアのキャピタルツアーは提携しているらしく、キャピタルゲストハウスの一階のキャピタルツアーで降ろされるのは当然の結果らしい。
ちなみにキャピタルはホットシャワー付きのシングルが4ドルと安い!まあエアコンはないがこの安さなら文句も言えないだろう。
荷物を部屋においてからプノンペンを町歩き。カンボジア最大のマーケットであるセントラルマーケットで昼食をとる。
街中にスーパーマーケットやショッピングモールがあるのが素晴らしい。
ビバ資本主義。カンボジアよ。よくぞ社会主義から資本主義に戻ってきてくれたw。
ベトナムとカンボジアを比較するとベトナムの方が経済レベルは上だが、こと首都のハノイとプノンペンを比較してみるとプノンペンの方がよっぽど発展している。
資本主義の恩恵にあずかりスーパーマーケットで十徳ナイフ、洗剤を購入。
また1キロ50セントのマンゴスチンを買って部屋で食べる。美味い。本格的な観光は明日からだ。
2006/8/18
この日は歩いて市内観光。まずは絶対に見ておきたかったトゥールスレーンへ。
ここはポルポトによって虐殺された人々が収容されていた場所。
独房、殺された人達の写真、ドクロの山・・・写真に撮れない光景がたくさんあるがこの光景を一度戦争賛成派の人達に見せてやりたい。
別に戦争を賛成すること自体にとやかく言うつもりはない。考え方は人それぞれだし人の思想に口を出す理由も権利もない。
ただ賛成するなら賛成するでちゃんとその弊害を知るべきだと思うのだ。
ちゃんと自分の目でこのような負の歴史を知る。その上で賛成だと思うなら賛成すればいい。

その後は王宮へ。入場料が6ドルと高かったがなかなかよかった。



そしてこの王宮周辺で初めて物乞いにお金をあげた。赤ちゃんを連れた少女の物乞い。物乞いについても考えさせられることが多い。
自分は平等に、あげるなら全員にあげる、あげないなら全員にあげないという立場でいたかったし、全員にあげることなど不可能であるから今まであげなかった。
しかし今回なぜかお金をあげてしまった。
今回あげたお金は500R。日本円にするとたかが15円だ。別に惜しくもなんともない。
ただこの子にあげるのならばトゥールスレーンの出口で物乞いをしていたポルポトに手足を切られた人達にもあげるべきではなかったか。
近くにいた子供から水を買ったが値切らなかった。言い値は2000Rだったので1500Rまでは値切れただろう。
しかし日本円だとたかが15円。貧しい子供から15円を値切る気にはなれなかった。結局貧乏旅行といっても現地の人の方が貧しいのだ。
ちなみに今日の観光は全て歩いてまわった。距離にして5キロ以上はあったから普通の人ならバイタクを使うのだろう。
今回自分が物乞いにお金をあげたことに関して正しいことかどうかはわからない。
でもバイタクにあげてたはずのお金を自分の足で歩いて浮かせて、それを恵まれない子供にあげたと考えればまあそう悪いことではないのかなとも思う。
2006/8/19
この日はキャピタルツアーを使ってキリングフィールドへ。ここは処刑場跡地。
トゥールスーレンで収容されていた人々がここに送られて、実際に殺された場所なのだ。山のようなドクロに衝撃を受ける。

ホーチミンシティからプノンペンにかけてはベトナム戦争博、クチトンネル、トゥールスレーン、キリングフィールドと毎日のように人類の負の遺産を訪れてきた。
考えさせられることは多い。
キリングフィールドから帰ったあと午後はワットプノンへ。
このワットプノンはペン夫人という人が小高い丘(クメール語でプノン)に仏像を祭るために建てた寺院である。
ペン夫人の丘、プノン。つまりプノンペンという町の歴史はこの場所から始まったのだ。


プノンペンの中ではトゥールスレーンやキリングフィールド、セントラルマーケットらの影に隠れて一見地味な観光地ではあるがプノンペンにきたなら是非とも見ておくべき場所だろう。
そんな自分も実はあまり期待はしていなかったがw予想に反してなかなかよかった。
2006/8/20
この日は移動日。人類の負の遺産をめぐったあとはいよいよ人類の輝ける遺産アンコールワットである。
今回の旅行でアジアの中では一番楽しみだったアンコールワット。今から期待で胸が膨らむ。
シェムリアップに着いたらホテルやトゥクトゥクの客引きが凄かった。
日本人宿のタケオGHを目指そうと思っていたのだがここの客引き達は最初は1ドルと言ってたのに後から2ドルを要求してきたりタケオに1000Rで行くと言ってたのに後から別のGHを紹介してきたり・・・。
そんな客引きどもとも一悶着あったのだがなんとか無事タケオへ。
でも日本人宿って実はあまり好きではない。元からいる住人で形成されている閉鎖的雰囲気がどうもね・・・。
まあ情報が集まるしやはり日本人の中にいると安心するので積極的に泊まることにしているのだが。
あと日本食が食べれる点も嬉しいw。2ドルとカンボジアにしては少々高かったが久しぶりに鳥のからあげ定食を食べることができた。
そして日本の本があるのも嬉しい。金田一少年の事件簿が面白すぎるw。
2006/8/21
いやーアンコール凄い!凄すぎる!
アンコールワットはもちろんのことアンコールトムもいい。トゥクトゥクのおっちゃんもいい人だったし今日一日で近郊のめぼしい遺跡はほとんどまわれた。




でもプノンバケンからのサンセットは雲で見えず。それどころかスコールも降り出す始末w。残念。
でも雨宿り中に同じタケオに泊まっているという同志社大学の人と仲良くなった。
宿に戻ってからは食堂でしょうが焼き定食を食べている時、岡上さんという立命館大学の女の子、川崎さんという主婦パッカー、中央法卒の会社員、福祉の勉強をしている大学生、という四人と同じ席に座って仲良くなった。
昨日は日本人宿の閉鎖的雰囲気に慣れなかったが、ようやくここにも馴染めてきたか。
翌日はアンコールワットのサンライズを見るから4時起きなのにやっぱり金田一が面白すぎて夜更かしをしてしまったw
2006/8/22
朝からアンコールワットのサンライズへ。しかしまたしても雲で見れず・・・。まあ雨季だからしょうがないか。
その後は女の砦と言われ、東洋のモナリザと称される美しいレリーフが残るバンテアイスレイへ。ここは郊外の遺跡で自分がもっとも見たかったところ。

最初にアンコールワットとアンコールトムを見てしまうとどうしても他の似たような遺跡はそれらの劣化版に見えてしまうのだけど、そんな時にこのバンテアイスレイのような違った趣の遺跡を見ると違った良さを発見できていい。
バンテアイスレイの後もいくつかの郊外のめぼしい遺跡や地雷博物館を観光。



そして観光を終えて宿に戻ったらまたひたすら金田一w。読み終わったら仮眠。さすがに四時起きだからきつい。
そして起きたらカンボジア名物のカボチャプリンを食べに行くためにまた外出。実はカボチャという名の由来はカンボジアという国名からきているのだ。
そんな本家本元カンボジアのカボチャプリン。観光客として、そして何より甘党として逃すわけにはいかない!w。
しかしながら・・・カボチャプリンで有名なレストランがなんと改装中で閉まっていた・・・。ショック・・・。
まあ仕方ないので気をとりなおして三時間ネット。そして宿に帰ったら今度はクレヨンしんちゃんとH2を読み漁る。
ベトナムからの喉の痛みが風邪にかわって少々体調が悪いのだがちゃんと明日動けるのだろうか。
2006/8/23
この日は朝からベンメリアのツアーに参加するはずがまさかの寝坊・・・。最悪・・・。
発見当時のまま手付かずの状態のまま残されているこの遺跡。
流れる川に遺跡についた苔、そして周りの緑がまるでラピュタの世界を彷彿とさせる素晴らしい遺跡とのことで大変期待していたのだが・・・。
仕方ないので午前中は部屋でH2を読んでいた。
そして午後はオールドマーケットへ散歩。相変わらずバイタクがしつこい。
地球の歩き方には「カンボジア人はベトナム人に比べて穏やか」と書いていたがバイタクに関しては決してそんなことはない。しつこすぎ!w。
しつこいバイタクをやりすごすには無視が一番。しかし毎回毎回無視していては後味が悪い。
とういうことで自分が考えたバイタク対処方。名づけて「何言ってるかわかりません」作戦w。今日のやりとりはこんな感じ
バイタク「Hi, moterbike?」
自分「いらない」
バイタク「What are you doing? Where are you go?」
自分「散歩」
バイタク「What’s Sanmo?」
自分「散歩してるだけだからいらないって」
バイタク「・・・Can you speak English?」
自分「わかんないわかんない」
バイタク「・・・(無言で去っていく)」
このやりとりが終わった瞬間「勝った・・・」と優越感に浸れましたw。
冷静に考えればちゃんと受け答えできてるんだから英語わかってるんですけどね。まあ面白いからよしw。
オールドマーケットでドラゴンフルーツを40セントで買い、宿に戻ってまた食堂にいた日本人と喋る。なんとここにも早稲田がいた!
あだ名はスガッチ。学部は違うものの早稲田トークで盛り上がる。
カンボジア最後の日も朝ご飯は卵野菜粥、夕飯がオムライスと日本食づけ。明日は無事バンコクにつけるといいな。
さらばカンボジア。もう二度とくることはない・・・こともないかなw。
だってベンメリア行けなかったしw。サンライズ、サンセットも見れなかったしカボチャプリンも食べれなかったのでまたいつかビザが不要になったら来てもいいかな。
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